この問題は、いきなり長さを計算する問題ではない。最初に見るべきものは、AD=CD と BF=DF である。
どちらも「同じ長さ」という情報だが、図形問題ではまず「二等辺三角形がある」という意味に読み替える。二等辺三角形が見えれば、角度が動く。角度が動けば、GOサインを出せる。
令和8年度 共通選抜 追検査|神奈川県公立高校入試 数学
この問題は、いきなり長さを計算する問題ではない。最初に見るべきものは、AD=CD と BF=DF である。
どちらも「同じ長さ」という情報だが、図形問題ではまず「二等辺三角形がある」という意味に読み替える。二等辺三角形が見えれば、角度が動く。角度が動けば、GOサインを出せる。
図3(GOサインを出す判断まで)
気づき方|長さを角度に変える
ここでGOサイン
二等辺三角形が2つ見え、直角が2つ見えている。角度を入れれば、特殊角が出る可能性が高い。
さらに、答えの形に平方根がある。これは、最後に三平方の定理を使う問題だと判断してよい。
まず、△ADC が二等辺三角形なので、底角を同じ記号でおく。
\(\angle DAC = \angle DCA = \bigcirc\) とする。
角度の流れ
ここで、△ABC は 30°-60°-90° の直角三角形だとわかる。
注意|Fは何者か
△ABD は直角三角形で、Fは斜辺AD上にある。さらにBF=DFなので、Fは斜辺ADの中点である。つまり、直角三角形の斜辺の中点の性質により、FA=FB=FDとなる。ここは「直角三角形の外接円の中心」と見てもよい。
AB=8cm。△ABC は 30°-60°-90° の直角三角形なので、ACはABの2倍である。
基本の長さ
DからACに垂線をおろし、その交点をHとする。
この補助線は、DEを直角三角形の斜辺にしたいから引く。DEがそのままでは直角三角形に入っていないので、DからACに垂線をおろして、△DHEを作る。
Hを使った長さ
△DHE は直角三角形で、求めたいDEは斜辺である。
三平方
答え \(DE = \dfrac{4\sqrt{21}}{3}\) cm
したがって、う = 4、え = 2、お = 1、か = 3
この問題で見るべきこと
この問題は、最初からDEを追いかけると見えにくい。まず、AD=CD、BF=DFを見て、二等辺三角形を見つける。
二等辺三角形は、長さの情報ではなく、角度を動かす情報である。角度が動けば、30°-60°-90°が見える。ここまで来れば、捨て問ではなく、進む問題になる。
最後は、DEを直角三角形の斜辺にするために、DからACへ垂線をおろす。補助線はひらめきではなく、「三平方を使う形を作る」という目的から自然に出てくる。