REFERENCE

解法パターン辞書

基本原則

解法は「どこから情報を取るか」で三つに分かれる。
問題は一つでも、使える情報は三種類ある。形式、選択肢、構造である。

入力制約系

問題文以外の「形式」から制約を取る。解答欄の桁数・分母の桁数・マークシートの形式が判断の根拠になる。 計算が複雑になりすぎたとき、「このまま進んでいいか」を気づかせるのもこの系統のパターンである。

COMING SOON

問3以降の解説追加に合わせて収録予定です。

選択肢利用系

選択肢の違いに着目し、比較によって計算を省く。選択肢を先に見ることが前提となる。

選択肢利用系

PATTERN 01

数直線イメージ法

数値の大小関係だけを判断し、正確な計算を行わずに選択肢を絞る方法である。

発動条件

加減・符号・大小比較が主題

見抜き方

「増えるか減るか」だけで判定できる

最小手順

元の値と変化方向だけ確認

応用例

−3 + (−5)

1. −82. −23. 24. 8

負の数を加えるので −3 より小さくなる
正の選択肢(3・4)は即消去。−2 は −3 より大きいので消去。
よって 1. −8

応用例(令和8年度 大問1・ア)

−8 − 5

1. −132. −33. 34. 13

−8 からさらに引くので −8 より小さくなる
−8 より大きい選択肢(2・3・4)を消去。
よって 1. −13

選択肢利用系

PATTERN 02

通分単純積法

分母が統一されている選択肢に対し、分子のみを交差積で計算することで答えを出す方法である。

発動条件

選択肢の分母がすべて同じ

見抜き方

分母を見て「全部同じ」と気づく

最小手順

分子のみを交差積で計算

ab ± cd  →  ad ± bc

併用パターン

応用例(令和8年度 大問1・イ)

29 + 34

1. −3536 2. −1936 3. 1936 4. 3536

選択肢の分母がすべて 36。分子のみ計算。
−2 × 4 = −8、3 × 9 = 27。−8 + 27 = 19
数直線イメージ法で正(プラス)と確認。
よって 3. 1936

選択肢利用系

PATTERN 03

必要情報限定法

選択肢の違いに着目し、必要な部分だけ計算して答えを特定する方法である。

発動条件

選択肢の一部だけが異なる

見抜き方

「ここだけ違う」と気づく

最小手順

差が出る部分だけ計算

下位分類

特定項限定 係数限定 定数項限定

応用例・係数限定(令和8年度 大問1・ウ)

3x + y42x − 3y7

1. 13x − 19y28 2. 13x − 5y28 3. 13x + 5y28 4. 13x + 19y28

選択肢の x の係数はすべて 1328 で同じ。y の係数だけ計算すればよい。
7y28 + 12y28 = 19y28
数直線イメージ法でプラスと確認。
よって 4. 13x + 19y28

応用例・特定項限定(令和8年度 大問1・オ)

(√7 − 3)² + 4(√7 − 3)

1. −3 − 10√7 2. 4 − 2√7 3. 14 + 2√7 4. 15 + 10√7

√7 の係数と整数項が両方すべて異なる。どちらか一方を計算すれば特定できる。
計算量が少ない √7 の係数を選ぶ。展開すると √7 の係数は −6 + 4 = −2
よって 2. 4 − 2√7

構造処理系

問題の構造そのものを処理する。選択肢の有無に関わらず使え、完全記述問題でも有効である。

構造処理系

PATTERN 04

乗除約分法

乗法・除法を分子と分母に再配置し、先に約分してから計算する方法である。

発動条件

掛け算・割り算が混在

見抜き方

「約分できそう」と感じる

最小手順

分子分母に振り分けて約分 → 計算

備考

選択肢なしの完全記述問題でも使用する

応用例(令和8年度 大問1・エ)

27a²b × 4b ÷ 6a

1. 18ab² 2. 36ab² 3. 18a²b² 4. 36a²b²

係数:27 × 4 ÷ 6 = 18
a の次数:a² ÷ a = a(元より1個減)。
b の次数:b × b = (元より1個増)。
よって 1. 18ab²

選択肢利用系|法

PATTERN 05

共通因子逆算法

選択肢から共通因子を読み取り、各項の変形の着地点を決める判断である。

発動条件

選択肢の根号部分がすべて統一されている

見抜き方

選択肢を縦に見て「全部 a√n の形だ」と気づく

最小手順

共通因子を確定 → 各項をその形に変形する目標を立てる

併用パターン

応用例(令和8年度 追検査 大問1・エ)

6√3 + √48

1. 4√3 2. 5√3 3. 6√3 4. 7√3

選択肢がすべて a√3 の形。√3 が共通因子と決まる。
左項:分母を有理化すれば √3 の因子が現れる。
右項:48 を 3 で割れば平方数になるかを確認する(→ 平方因子即断術)。
よって両項とも √3 の倍数として処理できる。

構造処理系|術

PATTERN 06

平方因子即断術

ルート内を特定の数で割って平方数が出るかを即判断し、根号の外に係数を取り出す処理である。

発動条件

共通因子逆算法で着地形が決まった後、ルート内が大きい数

見抜き方

ルート内 ÷ 共通因子 = 平方数 かを即確認する

最小手順

ルート内 ÷ n → 平方数なら √(平方数×n) = √平方数 × √n

備考

素因数分解をせず、共通因子で割り切れるかだけを確認する。割り切れて平方数になればその場で確定

応用例(令和8年度 追検査 大問1・エ)

√48

共通因子は √3(共通因子逆算法で確定済み)。
48 ÷ 3 = 16。16 は平方数(4²)。
よって √48 = √(16×3) = 4√3

PATTERN 01

数直線イメージ法

数値の大小関係だけを判断し、正確な計算を行わずに選択肢を絞る方法である。

発動条件

加減・符号・大小比較が主題

見抜き方

「増えるか減るか」だけで判定できる

最小手順

元の値と変化方向だけ確認

応用例

−3 + (−5)

1. −8 2. −2 3. 2 4. 8

負の数を加えるので −3 より小さくなる
正の選択肢(3・4)は即消去。
−2 は −3 より大きいので消去。
よって 1. −8

応用例(令和8年度 大問1・ア)

−8 − 5

1. −13 2. −3 3. 3 4. 13

−8 からさらに引くので −8 より小さくなる
−8 より大きい選択肢(2・3・4)を消去。
よって 1. −13

PATTERN 02

通分単純積法

分母が統一されている選択肢に対し、分子のみを交差積で計算することで答えを出す方法である。

発動条件

選択肢の分母がすべて同じ

見抜き方

分母を見て「全部同じ」と気づく

最小手順

分子のみを交差積で計算

ab ± cd  →  ad ± bc

併用パターン

応用例(令和8年度 大問1・イ)

29 + 34

1. −3536 2. −1936 3. 1936 4. 3536

選択肢の分母がすべて 36。分子のみ計算。
−2 × 4 = −8、3 × 9 = 27。
−8 + 27 = 19
数直線イメージ法で正(プラス)と確認。
よって 3. 1936

PATTERN 03

必要情報限定法

選択肢の違いに着目し、必要な部分だけ計算して答えを特定する方法である。

発動条件

選択肢の一部だけが異なる

見抜き方

「ここだけ違う」と気づく

最小手順

差が出る部分だけ計算

下位分類

特定項限定 係数限定 定数項限定

応用例・係数限定(令和8年度 大問1・ウ)

3x + y42x − 3y7

1. 13x − 19y28 2. 13x − 5y28 3. 13x + 5y28 4. 13x + 19y28

選択肢の x の係数はすべて 1328 で同じ。y の係数だけ計算すればよい。
7y28 + 12y28 = 19y28
数直線イメージ法でプラスと確認。
よって 4. 13x + 19y28

応用例・特定項限定(令和8年度 大問1・オ)

(√7 − 3)² + 4(√7 − 3)

1. −3 − 10√7 2. 4 − 2√7 3. 14 + 2√7 4. 15 + 10√7

√7 の係数と整数項が両方すべて異なる。どちらか一方を計算すれば特定できる。
計算量が少ない √7 の係数を選ぶ。
展開すると √7 の係数は −6 + 4 = −2
よって 2. 4 − 2√7

PATTERN 04

乗除約分法

乗法・除法を分子と分母に再配置し、先に約分してから計算する方法である。

発動条件

掛け算・割り算が混在

見抜き方

「約分できそう」と感じる

最小手順

分子分母に分けて約分 → 計算

併用パターン

応用例(令和8年度 大問1・エ)

27a²b × 4b ÷ 6a

1. 18ab² 2. 36ab² 3. 18a²b² 4. 36a²b²

係数:27 × 4 ÷ 6 = 18
a の次数:a² ÷ a = a(元より1個減)。
b の次数:b × b = (元より1個増)。
よって 1. 18ab²