令和8年度 共通選抜 追検査|神奈川県公立高校入試 数学

問1 計算問題|選択肢を使って1分以内に処理する

問1は5問すべて選択肢付きの計算問題。5問すべてを合計1分以内に処理することを目標とする。選択肢の構造を先に読み、必要な情報だけを計算するアプローチを習得する。

無理に計算を省略している箇所もあるが、目的は時間短縮だけではない。計算そのものにかかる時間は大したことがなくても、数値の細部を気にする精神的負荷と、確認のための検算が丸ごと不要になる。

問 1 各問の解説

次の計算をした結果として正しいものを,それぞれあとの 14 の中から 1 つずつ選び,その番号を答えなさい。

(ア)

\( -7 + (-8) \)

  • 1.\( -15 \)
  • 2.\( -1 \)
  • 3.\( 1 \)
  • 4.\( 15 \)

負の数からさらに負の数を足す(左に移動する)イメージである。だから、\(-7\) より小さいものを選ぶ。

答え 1.

(イ)

\( \dfrac{1}{9} - \dfrac{1}{2} \)

  • 1.\( -\dfrac{11}{18} \)
  • 2.\( -\dfrac{7}{18} \)
  • 3.\( \dfrac{7}{18} \)
  • 4.\( \dfrac{11}{18} \)

分数同士の加減である。まず選択肢の分母がすべて同じことを確認し、さらに両方の分母同士の積になっているか確認する。単純な積の形であるので、たすき掛けで掛け算をする。

結果を数直線イメージ法で、\(\dfrac{1}{9}\) より小さくなり、絶対値は絶対値の和よりは小さいとわかる。

答え 2.

(ウ)

\( \dfrac{3x + 2y}{5} - \dfrac{2x + 3y}{6} \)

  • 1.\( \dfrac{8x - 3y}{30} \)
  • 2.\( \dfrac{8x + 27y}{30} \)
  • 3.\( \dfrac{28x - 3y}{30} \)
  • 4.\( \dfrac{28x + 27y}{30} \)

分母は二つの分数の積とわかるので、分子だけ考えればよい。通分した左項の係数から右項の係数を引くことになるので、数直線イメージ法を使い、\(x\) の係数は \(18\) より小さく、\(y\) の係数は \(12\) より小さいことがわかる。

答え 1.

(エ)

\( \dfrac{6}{\sqrt{3}} + \sqrt{48} \)

  • 1.\( 4\sqrt{3} \)
  • 2.\( 5\sqrt{3} \)
  • 3.\( 6\sqrt{3} \)
  • 4.\( 7\sqrt{3} \)

選択肢にすべて \(\sqrt{3}\) がついている。つまり両項とも \(\sqrt{3}\) の因子を持っている。

左項 \(\dfrac{6}{\sqrt{3}}\) は分母を有理化すれば \(\sqrt{3}\) の因子が現れる。右項 \(\sqrt{48}\) は \(48\) を \(3\) で割ると \(16\)(平方数)になるので、\(\sqrt{48} = 4\sqrt{3}\) と即確定する。

左項 \(2\sqrt{3}\)、右項 \(4\sqrt{3}\) の和は \(6\sqrt{3}\)。

答え 3.

(オ)

\( (x + 6)(x + 4) - (x - 7)^2 \)

  • 1.\( -24x - 25 \)
  • 2.\( -4x - 25 \)
  • 3.\( 4x - 25 \)
  • 4.\( 24x - 25 \)

選択肢をみると定数項がすべて同じで \(x\) の2次は消えている。つまり、1次の \(x\) の係数だけを計算すればよい。

\((x-n)^2\) の1次の \(x\) の係数は負である。負の減算なので \(10\) より大きくなる。

答え 4.

解説者

北川誠二

個別指導塾TOMAS現役講師・北川塾主宰・認定心理士

中学受験4教科と中学国語・数学を指導。中受算数で培った比と面積の感覚、国語・数学を同時に指導することで見えてきた「問題文読解と数学得点の直結」を解説に活かす。解法のパターン化・ルーチン化は認知科学のチャンク化・手続き記憶の概念と直結しており、認定心理士としての知見がこのアプローチの背景にある。

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