私たちの体には、二つの時間管理があります。主時計は「カレンダー」です。今日は平日なのか休日なのか、朝なのか夜なのかを決めます。
一方、肝臓は「スケジュール帳」です。その日に何を何時に行うかを決めています。
主時計が「今日は平日の朝だ」と示しても、肝臓のスケジュール帳が開かなければ、具体的な予定は始まりません。
こうした考え方は、時間栄養学の基盤となっています。
膵臓も食事の影響を受けますが、見ているものが違います。肝臓は「いつ食べたか」を強く見ています。膵臓は「どれくらい血糖が上がったか」を見ています。
肝臓が時間の管理者だとすれば、膵臓は血糖の調整係です。
カレンダーでは「平日の朝」でも、お昼になってやっとその日のスケジュール帳を開いて予定を決めるようなものです。
その結果、
・午前中にエネルギーが安定しない
・昼食後に強い眠気が出る
・夕方に急な空腹が来る
こうした変化が起こりやすくなります。
つまり、朝なのに、肝臓の予定がまだ本格的に動いていない状態です。
夜遅い食事は、本来「休息欄」にあるはずの夜の欄に予定を詰め込むことになります。
すると、
・休息時間が短くなる
・脂肪を燃やす時間が削られる
・翌朝の立ち上がりが鈍くなる
こうした影響が出やすくなります。
1回で大きく変わるわけではありませんが、それが続くとスケジュール帳は常に予定で埋まり、休養の時間が大きく削られます。
おおよそ12時間前後の休息時間があると、スケジュール帳に十分な空白が確保されます。
10時間未満だと、一日中予定が詰まった状態に近づきます。
空白の時間帯に、肝臓の修復や脂肪の燃焼が本格的に進みます。
休養があるからこそ、次の予定をはっきり動かせます。