最終更新日:2026-04-08

家族が認知症かもしれないと感じたとき、すること・できること

家族が最初にすることは、本人より先に動くことである。本人の様子をよく観察し、家族だけで地域包括支援センターに相談することが、その第一歩になる。本人を急いで変えようとするのではなく、家族が先に状況を整理し、受診や今後の支援につなげる準備を整えることが重要である。認知機能が高いうちほど、本人への説明や納得を得ながら進めやすく、家族の言葉よりも第三者である専門職の言葉の方が届きやすいこともある。

なぜ「あれ?」の段階が重要なのか

認知機能が高いうちほど、なぜ今のうちに備えておくのかを本人に説明しやすく、本人の理解や納得を得ながら進めやすい。

認知機能が低下してからでは、その説明自体が届きにくくなる。本人が「自分ごと」として考えられるうちに、一緒に動いておくことが、後のすべての支援の質を左右する。

家族の立場でできること

家族の立場でできることは、地域包括支援センターに相談すること、必要に応じて受診につなげること、社会福祉士との接点を早めに持つことである。

本人が受診を拒み、「認知症だと認めない」状態が前面に出ているときは、本人が認めないけどどうすればいいのかを整理したページも参照してほしい。

地域包括支援センターに行く前に知っておくこと

地域包括支援センターは、介護保険サービスの相談窓口というイメージが強いが、認知症の初期段階や「まだ確定していない」段階での相談も受け付けている。

相談の際に「財産管理や意思決定についても相談したい」「社会福祉士に相談したい」と伝えると、より的確な案内を受けやすい。

社会福祉士は、医療・介護・法務・制度を横断して本人の生活と意思を守る専門職である。この段階から社会福祉士とつながっておくことで、本人の価値観や判断基準を専門職が早期に知ることができ、後の支援の根拠になる。

社会福祉士の価値は「早い段階で本人を知っておくこと」にある

社会福祉士が認知症の初期段階から関わることの最大の価値は、本人の価値観・判断基準・大切にしていることを直接知ることができる点にある。

認知機能が低下した後、誰かが「本人だったらこう考えるはず」という判断をしなければならない場面が必ず来る。そのとき、本人を知らない人の推測と、本人を知っている社会福祉士の判断では、その根拠の重みがまったく異なる。

配偶者が認知症の場合も同様の構造がある。配偶者ケース特有の問題はこちら。

社会福祉士の役割と、いつ相談すべきかの詳細はこちら。

→ 社会福祉士の役割を読む → いつ相談するかを読む

免責事項

本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の事情に応じた法的・医療的・税務的助言を行うものではありません。実際の対応は、本人の状態、家族構成、財産状況、関係機関との状況等によって異なります。具体的な対応については、地域包括支援センター、医療機関、司法・福祉の専門職等にご相談ください。

認知症の有無や進行度は専門的な判断を要します。家族だけで判断せず、医療機関や地域包括支援センター等に相談することが重要です。