最終更新日:2026-04-03
認知症の親の財産管理で最初に家族が悩むこと
認知症が進むと、ほぼ全ての家族が財産管理の問題に直面する。「何から手をつければいいか分からない」という状態から始まることが多い。その分岐点を正しく押さえておくことが、後のすべての問題を防ぐ。
家族が最初に悩む具体的な場面
- 親が自分でATMに行けなくなってきた。誰がお金を引き出すのか。
- 施設の費用や生活費の支払いを、誰がどう管理するのか。
- 光熱費・保険料などの自動引き落としが正しく機能しているか確認できない。
- 親が知らない間に不審な契約をしていないか心配。
- きょうだいと「誰が管理するか」の話し合いができていない。
最初に決めなければならないこと
誰が、どこまで、本人の代わりに決めてよいのかを正しく決めずに動き出すと、後で破綻する。
「とりあえず長男が管理する」「近くにいる子どもが対応する」という形で始めると、後から使い込み疑惑・きょうだい間の対立・法的な問題が生じやすい。最初の段階で、管理の範囲・方法・記録の仕方を明確にしておくことが必要である。
対処を誤ると起きること
この段階での判断を誤ると、以下の問題につながりやすい。
今からの動き方で大きく変わる
問題が起きてからでも、本人の生活・財産・尊厳をどう守るかは、ここからの動き方で大きく変わる。
家族だけで抱えず、本人の意思を軸に整理することが、皆の納得につながりやすい。それを仕事としているプロフェッショナルが社会福祉士である。
免責事項
本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の事情に応じた法的・医療的・税務的助言を行うものではありません。実際の対応は、本人の状態、家族構成、財産状況、関係機関との状況等によって異なります。具体的な対応については、地域包括支援センター、医療機関、司法・福祉の専門職等にご相談ください。
財産管理の方法は個別事情により大きく異なります。本ページの内容は一般的な整理であり、具体的な対応は専門職にご相談ください。
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