酵素ドリンクとは|「酵素」ではなく植物発酵で考える

酵素ドリンクとは、植物原料を発酵させて作られる植物発酵飲料であり、酵素そのものの補給を目的とする飲料ではありません。

一般に「酵素ドリンク」という名前からは、体内の酵素を補う飲み物という印象を持たれやすいものです。しかし、酵素はたんぱく質であり、多くは熱や消化によって失活します。

植物を長期間発酵させる過程では、菌類や微生物の代謝によって「発酵代謝産物」と呼ばれる多様な成分が生成されます。ビタミン、ポリフェノール、有機酸などがその代表です。

いわゆる酵素ドリンク、つまり植物発酵飲料の本質は、「酵素」そのものではなく、発酵によって生まれた代謝産物群にあります。

年齢を重ねるほど、価値が際立つ発酵のちから。

なぜ、植物発酵液から599種類もの成分が検出されるのか

これは、「599種類の酵素が入っている」という意味ではありません。

植物を長期間発酵させる過程では、菌類や微生物が植物成分を代謝し、多様な発酵代謝産物を生み出します。植物発酵液のメタボローム解析では、一般的な植物エキスが350〜450種類程度であるのに対し、599種類の成分が確認された例もあります。

つまり、植物発酵とは単に植物を分解することではなく、多様な代謝産物を生み出す過程でもあります。

メタボローム解析で見えてきた植物発酵液の世界

メタボローム解析とは、食品や生体の中にどのような成分が含まれているかを網羅的に調べる分析手法です。

「メタボ」は本来、代謝(metabolism)を意味する言葉です。日本ではメタボリックシンドローム(代謝異常症候群)を略して「メタボ」と呼ぶため、肥満や生活習慣病を連想しがちですが、メタボローム解析の「メタボ」も語源は同じく「代謝」です。

今回の植物発酵液の解析では、599種類の成分が確認されました。

  • 165種類のペプチド
  • 52種類のポリフェノール
  • 15種類の短鎖脂肪酸
  • 10種類のビタミン
  • 3種類のポリアミン

など、多様な成分が含まれていた。

詳細な解析結果と成分考察を詳しく見る

発酵とは、単に食品を保存する技術ではありません。時間をかけて植物成分を変化させ、多様な代謝産物を生み出す営みでもあります。

ファスティングやケトジェニックで植物発酵飲料が利用される理由

ファスティング中に植物発酵飲料が利用されるのは、酵素を補給するためではありません。

16:8ファスティングやケトジェニックなどの食生活設計では、エネルギーや栄養成分の補給を目的として利用されることがあります。

重要なのは、「酵素を摂ること」ではなく、植物発酵によって生まれた成分をどのように活用するかです。

16:8ファスティングについて詳しく見る

よくある質問

Q. 酵素ドリンクとは何ですか?

酵素ドリンクとは、植物原料を発酵させて作られる植物発酵飲料です。一般には「酵素を補給する飲み物」という印象を持たれがちですが、本質は発酵によって生まれた多様な成分を含むことにあります。

Q. 酵素ドリンクは酵素を補給する飲み物ですか?

酵素ドリンクは、酵素そのものの補給を目的とする飲み物ではありません。酵素はたんぱく質であり、多くは熱や消化によって失活します。植物発酵飲料の価値は、発酵によって生じた発酵代謝産物にあります。

Q. 酵素ドリンクってどんな酵素が入っているのですか?

酵素ドリンクは、特定の酵素を補給することを目的とした飲料ではありません。重要なのは「どんな酵素が入っているか」よりも、「発酵によってどのような成分が生まれているか」です。

Q. メタボローム解析とは何ですか?

メタボローム解析とは、食品や生体に含まれる成分を網羅的に調べる分析手法です。「メタボ」は代謝(metabolism)を意味する言葉であり、メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)とは異なります。植物発酵液にどのような成分が含まれているかを調べるためにも用いられています。

Q. 599種類とは何の数ですか?

599種類とは、植物発酵液のメタボローム解析で確認された成分数です。発酵によって生じた有機酸、アミノ酸、ペプチド、ポリフェノールなど、多様な成分が含まれていることが確認されました。

Q. 成分数と原料数は同じですか?

いいえ。成分数と原料数は異なります。原料数とは、使用している植物・果物・野菜などの素材の数です。一方、成分数とは、メタボローム解析などによって検出された化合物や代謝産物の数を指します。

植物発酵液では、原料を発酵させる過程で成分が変化し、有機酸、アミノ酸、ペプチド、ポリフェノールなど多様な発酵代謝産物が生じます。そのため、「何種類の原料を使ったか」と「何種類の成分が検出されたか」は、分けて考える必要があります。

Q. 599種類の酵素が入っているのですか?

いいえ。599種類とは酵素の数ではありません。植物発酵液に含まれる成分全体を調べた結果であり、発酵によって生じたさまざまな代謝産物を含んでいます。

Q. ファスティング中に酵素ドリンクが使われるのはなぜですか?

ファスティング中に植物発酵飲料が利用されるのは、酵素を補給するためではありません。食事量を制限する期間に、エネルギーや栄養成分を補う目的で利用されることがあります。

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Q. ケトジェニック中に酵素ドリンクが使われるのはなぜですか?

ケトジェニックでは糖質を制限しながら食生活を設計します。植物発酵飲料は製品によって成分構成が異なるため、目的に応じて利用されることがあります。重要なのは、酵素を摂ることではなく、植物発酵によって生まれた成分をどのように活用するかです。

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4. 解析・考察・参考資料

執筆・編集:北川誠二

解析:WPM Analyser(株式会社パブリックリレーションズ

成分考察:若命浩二 教授(北海道科学大学 薬学部)
植物発酵液のメタボローム解析結果に基づき、検出成分の分類および成分考察を実施。

資料提供:株式会社越後薬草

参考資料

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