令和8年度 共通選抜 追検査|神奈川県 公立高校入試 国語

問4 古文|選択肢を分解すると、本文との不一致が露骨に見える

珍しく、選択肢の質があまりよくない。本文と合わないところが露骨で、選択肢を要素ごとに分解すると消去しやすい。

※ 太字は、本文と合わない部分。

古文でも、選択肢は「誰が・何を・なぜ・どうした」に分けて読む。本文と同じ語が入っているかではなく、人物・行為・理由・結果の関係が本文と一致しているかを確認する。

一 過去問解説

(ア) 大納言殿は望遠鏡をどう思ったか

選択肢を「認識・相手・行動」に分解

大納言殿は望遠鏡をどう思ったか 誰に どうした
1 遠くのことがはっきり見えて喜んだ 周囲のものに 見ることを進めた
2 ありありと見えたことが不安 家来に 押し付けた
3 敵陣が見えたことに興奮 家来に 覗かせようとした
4 遠くが見えないことに落胆 近くを見て楽しんだ
本文 はるか向こうの着くる紋まで
ありありと見え御機嫌ななめならず
誰彼も みよ
(イ) 帯刀が望遠鏡を壊したあと

人物・行動・目的を分解

帯刀が 誰に どうさせる
1 奪い取って壊した行為に腹を立て 家来に 処罰させる
2 事情を知っているのに壊したので 家来に あとを付けさせ、行為の意図をはかろうとした
3 周りのものに壊させた真意を知りたい 家来に 様子を探らせたうえで、話を聞き出そうとした
4 壊した行為の意図を聞き出したい 仕えのもの二名を送り その場で話を聞こうとした
本文 申し受けて携えて出て打ち砕いて退出したので、 家来二名に あとを付けて、様子を見ろ
(ウ) 帯刀が考えた「良くないこと」

原因と結果のつながりを確認

良くない行為・事柄 良くない理由 結果として
1 城下の様子を詳細に見ようとする 家臣が避けるので 却ってわからなくなる
2 監視するかのように観察すると 家臣の迷惑だけでなく 息抜きを君主にあきれられて見捨てられる
3 無礼な振る舞いが露見する 処罰され 忠義の心が減じる
4 家来の様子を観察するようになると 家来の行為ばかりに目が行き 敵の監視や、気分転換が軽んじられる
本文 城下の様子を直ちにごらんと承らば、 下の煩いになる 不作法だが息抜きをしている。そういう私のその様子を見られたらあきれられる。見限られる人も多くなる
(エ) NGワードで消す

本文にない情報を一語で見抜く

NGワード
1 家来の話題を控える
2 意味するところを理解できず
3 家来全体に望遠鏡を禁止する
4 なし

二 この問題の特徴

この問題の特徴
本文そのものが極端に易しいというより、誤答選択肢に本文と合わない情報がはっきり入り込んでいる。したがって、選択肢を「誰が・何を・なぜ・どうした」に分解すると、かなり機械的に消去できる。

解説者

北川誠二

個別指導塾TOMAS現役講師・北川塾主宰・認定心理士

中学受験4教科と中学国語・数学を指導。国語では、本文を漫然と読むのではなく、設問・選択肢を分解して「何が論点か」を先に明確にする方法を重視する。

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