「数学の補助線は、なぜ思いつくのか」「補助線の引き方が分からない」と感じるのは、完成した線だけを見せられ、引く直前の判断が省略されているからである。
補助線は、都合よく思いつくものではない。図の条件に反応し、必要な形を作るために引く。
この問題では、直角のある台形と辺の比 AD:BC=1:2 を見た時点で、AからBCへ垂線を下ろす。すると正方形と、同じ比を持つ直角三角形が一気に現れる。
令和7年度 共通選抜 追検査|神奈川県公立高校入試 数学
「数学の補助線は、なぜ思いつくのか」「補助線の引き方が分からない」と感じるのは、完成した線だけを見せられ、引く直前の判断が省略されているからである。
補助線は、都合よく思いつくものではない。図の条件に反応し、必要な形を作るために引く。
この問題では、直角のある台形と辺の比 AD:BC=1:2 を見た時点で、AからBCへ垂線を下ろす。すると正方形と、同じ比を持つ直角三角形が一気に現れる。
ユーザー提供図。AHを引いて正方形AHCDを見抜き、M・F・Dの比とCMを使って面積を処理する。
発火連鎖
補助線を見たとき、「なぜそんな都合のよい線を思いつくのか」と疑問を持ったことはないだろうか。成績上位者は、偶然ひらめいているのではない。条件に対して、次のような順番で反応している。
CMを引ける理由
CMは、最後に突然思いつく補助線ではない。MF:FDが分かると判断した時点で、MとDを底辺として持つ三角形を作れば面積比が使えると分かる。
さらにCとMを結べば、△CMDが正方形の半分になる。つまり、MF:FD=1:4が見えた瞬間に、CMはほぼ自動的に決まる。
答え 48/11cm2 (う=4、え=8、お=1、か=1)
ひらめきではなく、条件に対する反応です。直角のある台形なら垂線を下ろす、辺の比が1:2なら正方形や1:2:√5の直角三角形を疑う、分割比が分かれば面積比を使える三角形を作る、という順に考えます。
線の位置だけを覚えようとしているからです。覚えるべきなのは「どの条件を見て」「何を作ろうとして」「その線を引いたか」という発火条件です。
MF:FD=1:4と分かった時点で、MとDを底辺上に持つ三角形を作れば面積比が使えると判断できるからです。CとMを結ぶと△CMDが正方形の半分になり、△CDFの面積がすぐに求まります。