最終更新日:2026-04-03
社会福祉士の選び方
選ぶときの視点
本人や家族にとって、社会福祉士を選ぶことは、本人の代弁者を選ぶことになる。
「何ができるか」より「この人が本人の意思を正確に受け取って動けるか」が判断基準になる。資格の有無や経験年数は、その判断の参考にはなっても、決め手にはならない。
支援スタイルの確認
社会福祉士の関わり方には、大きく二つのスタイルがある。自分の状況に合っているかを確認する。
相談型
問題整理・方向性の確認・情報提供を中心に、相談のたびに関わるスタイル。
まだ深刻ではないが整理したい。何から始めればよいか分からない段階に向いている。
継続支援型
本人の生活に定期的・継続的に関わり、変化に応じて調整し続けるスタイル。
認知機能の低下が進んでいる。家族調整や制度利用が複数絡む状況に向いている。
得意領域の確認
社会福祉士によって得意な領域が異なる。自分の状況に合った経験を持つ人を選ぶことが重要である。
生活支援
日常生活の困りごと整理、在宅支援との連携、施設選びの相談など。
家族調整
家族間の役割分担・意見の相違・介護負担の調整など。
制度利用
成年後見制度・介護保険・生活保護など各種制度の活用支援。
連携経験の確認
本人の状況によっては、医療・介護・司法それぞれとの連携が必要になる。関連する専門職との連携経験があるかを確認しておくとよい。
医療との連携
認知症専門医・病院のソーシャルワーカーとの連携経験。
介護との連携
ケアマネジャー・介護施設・在宅サービス事業者との連携経験。
司法との連携
弁護士・司法書士・家庭裁判所との手続きに関わった経験。
最初の相談で確認する5つのポイント
どれだけ事前に調べても、実際に会ってみるまでは分からないことがある。最初の相談の場で、次の5つを観察してほしい。これらは「本人の意思を受け取れる専門職かどうか」を見極めるための、観察可能な行動指標である。
-
1
自分の話を遮らずに最後まで聞くか
話の途中で結論を先取りしたり、「つまりこういうことですね」と早めに切り上げたりしないか。最後まで聞く姿勢があるかを確認する。
-
2
話の内容を言い換えて確認してくるか
「おっしゃったことを確認させてください」と、相手の言葉を別の言葉で言い換えて確認してくるか。この行為は、正確に受け取ろうとしている証拠である。
-
3
「つまりこういうことですね」と整理して返してくるか
話を聞いた後、「状況を整理すると、こういうことですね」と構造化して返してくるか。情報を整理する能力があるかを確認する。
-
4
本人の希望と家族の意見を分けて扱っているか
「ご本人はどうおっしゃっていますか」「ご家族としてはどうお考えですか」と、本人の意思と家族の意向を意識的に分けて聞いてくるか。
-
5
最初から制度や手続きの話に飛ばないか
状況をよく聞かないまま「では成年後見の申立をしましょう」と手続きに入ろうとしないか。整理より先に動こうとする専門職は、本人の意思より制度の枠を優先しやすい。
よくある質問
- 社会福祉士を選ぶときの判断基準は何ですか?
- 本人の代弁者を選ぶ視点が基本になります。資格の有無より「この人が本人の意思を正確に受け取って動けるか」が判断基準です。最初の相談で、話を最後まで聞くか・言い換えて確認するか・本人と家族の意見を分けて扱うか・最初から手続きの話に飛ばないかを観察することが有効です。
免責事項
本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の事情に応じた法的・医療的・税務的助言を行うものではありません。実際の対応は、本人の状態、家族構成、財産状況、関係機関との状況等によって異なります。具体的な対応については、地域包括支援センター、医療機関、司法・福祉の専門職等にご相談ください。
専門職の選定は個別事情に応じて判断する必要があります。本ページの内容は一般的な視点を示したものです。
