高校入試の選択式問題では、選択肢は単なる「答えの候補」ではない。選択肢同士を比べると、何が問われているのか、どの情報を確認すれば正答が決まるのかが見えてくる。北川式では、この性質を利用して、選択肢の差分から必要な情報を先に絞り、その情報だけを重点的に処理する方法を「選択肢対策」と呼ぶ。
選択肢対策は全体を指す名称で、国語の「選択肢先読み」、数学の「必要情報限定法」を含む。
最終更新日:2026-10-08
選択肢は、答えの候補ではない。
問題を解くための情報である。
選択肢対策とは
本文・資料・計算をすべて処理してから正しい選択肢を探すのではなく、先に選択肢同士の差分を確認し、正答を分ける情報を特定してから、必要な本文を読み、資料を見、計算する解答戦略である。
高校入試の選択式問題では、選択肢は単なる「答えの候補」ではない。選択肢同士を比べると、何が問われているのか、どの情報を確認すれば正答が決まるのかが見えてくる。北川式では、この性質を利用して、選択肢の差分から必要な情報を先に絞り、その情報だけを重点的に処理する方法を「選択肢対策」と呼ぶ。
選択肢対策は全体を指す名称で、国語の「選択肢先読み」、数学の「必要情報限定法」を含む。
一般的な解き方は、本文から選択肢へ向かう。選択肢対策は、選択肢から本文・資料・計算へ向かう。
マークシート対策は、塗りずれを防ぐ、マークする場所を間違えない、訂正をきれいに行う、マークの時間を確保するといった、答えを正しく記録するための対策である。選択肢対策は、答えそのものをどう決めるかという解答方法である。
選択肢対策には消去法も含まれるが、消去法そのものではない。一般的な消去法は、本文を読んだり計算したりしたあとで、不正解を消していく。選択肢対策は、その前に、どこを調べれば選択肢を判別できるのかを選択肢から考える。本質は不正解を消すことよりも、正答を分ける情報だけを処理することにある。
選択肢には、すべてに共通する部分と、選択肢ごとに異なる部分がある。共通部分は、原則として正答を分ける情報にならない。選択肢間で答えを分けない情報は重点的に処理せず、答えを分ける情報に認知資源を集中する。認知資源とは、試験中に使える集中力、思考力、記憶、時間などである。
差分を抽出するところまでは同じで、そのあとの使い方が違う。
国語の例|令和8年度 本検査 問2(ア)物語文
選択肢1と2は、一眞の戸惑いが「表情に出た」のか、「表情で何かを伝えた」のかが違う。この差が論点で、問われているのは、この場面で一眞がまだ能動的に伝えようとしていないかどうかである。場面の位置づけから、受動的に描かれた1に決まる。
数学の例|令和8年度 本検査 問1(ウ)
分数式の加減で、選択肢は x の係数がすべて13で共通している。共通部分は捨てて、y の係数だけ求めればよい。分母28にそろえると、y の分子は 7×1 + 4×3 = 19。これで +19y の選択肢4に決まる。
解説の全文は神奈川県公立高校入試 過去問解説で公開している。
ただし、北川塾が指導の中心にするのは国語・数学である。
選択肢対策は、知識を覚えなくてよいという方法ではない。普段の学習では幅広い知識を身につける。ただし試験本番では、その知識を全部同時に使う必要はない。「今、この問題で必要なのは何か」を選択肢から絞り込み、必要な知識だけを取り出す。これは北川式の基本である「インプットは広く。アウトプットは絞る。」を、選択式の試験に具体化した考え方である。
選択肢対策とは、本文・資料・計算をすべて処理してから正しい選択肢を探すのではなく、先に選択肢同士の差分を確認し、正答を分ける情報を特定してから、必要な本文を読み、資料を見、計算する解答戦略である。国語の選択肢先読みや、数学の必要情報限定法を含む、全体を指す名称である。
違う。マークシート対策は、塗りずれを防ぐなど、答えを正しく記録するための対策である。選択肢対策は、答えそのものをどう決めるかという解答方法である。
消去法を含むが、消去法そのものではない。消去法は本文や計算を終えたあとに不正解を消す。選択肢対策は、その前に、正答を分ける情報を選択肢から特定する。
そうではない。知識は広く身につけたうえで、本番では、その問題で必要な知識だけを取り出す。インプットは広く、アウトプットは絞るという考え方である。