最終更新日:2026-08-16
同じ問題ができなくても、できない理由は千差万別です
「一次関数が苦手」「連立方程式が苦手」と単元名だけで判断すると、必要のないところまで教え直すことがあります。答えが×だったことだけでは、何を教えればよいかは決まりません。
一問の中にも、概念・日本語の意味処理・既習計算・知識同士の接続・慣れ・処理速度という別々の壁があります。
まず、この一問を見てください
y=ax+3 と y=2x+5 の交点が、
直線 y=-3x+4 上にあるとき、a の値を求めよ。
中学2年・一次関数の典型的な問題です。
この問題ができなかった生徒を見て、「一次関数をもう一度最初から」とは限りません。
① 「交点」とは何かを理解していない
「線が交わるところ」とは言えても、その点の座標が両方の式を同時に満たすことまで結びついていない場合があります。ここが分からないと、なぜ連立するのかが分かりません。
② 日本語の条件を、解きやすい順番に組み替えられない
原文のままだと、最初に y=ax+3 と y=2x+5 を連立したくなります。
と脳内で言い換えられると、一つ大きなハードルを越えます。この言い換えだけで解ける生徒なら、一次関数そのものを教え直す必要はありません。
③ 何をすればよいかは分かるが、連立方程式が解けない
「まず y=2x+5 と y=-3x+4 の交点を求める」と言える。それでも計算で止まるなら、一次関数ではなく既習の計算技能を補うべきです。
④ 交点を出した後、傾きにつながらない
y=ax+3 は (0,3) を通ります。求めた交点と (0,3) の2点を通る直線の傾きが a です。
あるいは、求めた交点の座標を y=ax+3 に代入してもよい。ここで止まるなら、傾き・切片・「直線上にある」の意味がまだ十分につながっていません。
⑤ 分数が出た瞬間に不安になる
考え方は合っているのに、交点が分数になっただけで「どこか間違えた」と思ってやり直す生徒もいます。これは理解不足というより、分数を含む結果への慣れや練習量の問題です。
⑥ 全部できる。でも、解法にたどり着くまでが遅い
上位層ではこのタイプもあります。必要な知識は持っている。ただし、どの2本を使うか、何から始めるかを探す時間が長い。ここでは「教え直す」のではなく、考える順番を整理し、必要な知識がすぐ立ち上がるまで練習します。
答えが×だったことだけでは、何を教えればよいかは分かりません
同じ問題、同じ不正解でも、必要な介入は違います。だから北川塾では、どこまで自力で進めたか、何を言い換えれば動き出したか、どの計算で止まったかを見ます。
北川塾|教室・料金・お問い合わせ
少人数指導 2,200円(50分)
学年などの状況により、1名での指導になることもあります。
個別指導 4,400円(50分)
少人数・個別とも、宿題でわからなかった項目には適宜解説を送ります。
他塾との併用、オンライン指導も可能です。
