ケトジェニックとは|脂肪燃焼ルートとして考える
【最重要】ケトジェニックを始める前の絶対的注意点
ケトジェニックは、人為的に糖質を枯渇させ、体のエネルギー代謝を通常とは異なる状態へ強制的に切り替える食事療法です。体の仕組みを根底から変える行為であり、生半可な知識で始めると重篤な体調不良を引き起こす危険があります。
当サイトの監修管理栄養士の間でも、ケトジェニックに対しては以下のように意見が分かれており、決して手放しで推奨できるものではないという点で一致しています。
| 慎重派の意見 | 一定の減量効果は認めるが、実際に体調を崩す人も多く、十分な知識と準備が必要である。 |
|---|---|
| 反対・極めて慎重派の意見 | 極端な言い方をすれば、良かったためしがない。 |
ネット上には「ケトン臭」などの一部の症状だけを軽い注意書きとして挙げ、レシピ紹介に終始しているサイトが散見されますが、私はそのような情報を信用しません。体に起こる拒絶反応やリスクは、個人の持病、体質、遺伝的要因、服薬状況などによって全く異なるため、文字で箇条書きにできるほど単純ではないからです。「ここに書かれていない症状なら安全」ということは絶対にありません。
あなたが今、ケトジェニックを行っても安全な身体状態にあるかどうかは、自己判断できません。始める前に、必ずかかりつけ医や管理栄養士に相談し、客観的な医学的判断を受けてください。そして、始め方だけでなく、いつ・どのように通常の食生活へ戻すのかという出口戦略も立てた上で始めましょう。
ケトジェニックとは何か
ケトジェニックとは、糖質の摂取を大きく減らし、体をケトーシスと呼ばれる状態へ導く食事法です。
通常、人間は糖質を主なエネルギー源として利用しています。しかし糖質の摂取量が少なくなると、体は脂肪を利用する割合を増やし、肝臓でケトン体を作り始めます。このケトン体をエネルギーとして利用している状態がケトーシスです。
| 通常時 | 糖質をエネルギー源として利用 |
|---|---|
| ケトーシス時 | 脂肪を分解してケトン体を生成し、エネルギー源として利用 |
ケトーシスとファスティングの関係
ファスティングとケトーシスは、しばしば同じものとして語られますが、本来は別の概念です。
| ファスティング | 食事をとらない時間を設ける行為 |
|---|---|
| ケトーシス | 糖質が不足したときに、脂肪由来のケトン体を生成し、エネルギー源として利用している状態 |
ファスティングによって糖質の供給が減ると、結果としてケトーシスに近づくことがあります。そのため両者は密接に関係していますが、同じものではありません。
ファスティングに期待されることは一つではありません。消化器の休養、脂肪燃焼(ケトーシス)、細胞の再利用(オートファジー)という3つの方向性があります。ケトーシスはその中の一つの結果であり、ファスティングによって起こりうる生体反応の一つです。
なぜファスティング中に植物発酵飲料(いわゆる酵素ドリンク)が利用されるのか
ケトーシスを目的としたファスティングでは、食事を制限する分、体が必要とする成分をどう補うかという問いが生まれます。水だけで行う方法、お茶だけで行う方法もあります。しかしファスティングの目的が消化器の休養だけではなく、脂肪燃焼や細胞の再利用まで含むのであれば、「何も摂らない」ことだけが正解とは言い切れません。
サプリメントのように特定の成分だけを摂るのでもなく、通常の食事で糖質を摂るのでもない。そこに植物発酵飲料という選択肢が生まれます。
植物発酵液のメタボローム解析では、599種類の成分が確認されました。その中にはヒドロキシ酪酸などの有機酸類や、ビタミンB2をはじめバラエティーに富んだビタミンB群も含まれています。
単一成分を狙って摂るのではなく、発酵によって生まれた多様な成分が折り重なっていること。これが、ケトジェニックに関心を持つ人の間で利用される理由の一つです。
ケトジェニックの成功とは
私は、ケトジェニックを長期間続けることそのものを成功とは考えていません。大学に例えるなら、ケトジェニックは次のような流れです。
| 必要単位を取得する(実行期) | 糖質を制限し、ケトーシスの状態を維持する期間です。脂肪燃焼など、目的とする変化を体に起こすための期間です。 |
|---|---|
| 卒論を書く(移行期) | 目的を達成したら、次は通常の食生活へ戻る準備を行います。ケトジェニックでは体がケトン体を主なエネルギー源として利用する状態になっているため、急に糖質を大量に摂取すると体調不良やリバウンドにつながる場合があります。通常のダイエット以上に慎重な移行期間が必要です。 |
| 卒業して社会人として生活する(日常期) | 最終的には、12:12の食生活リズムへ戻ります。特別な状態を維持し続けるのではなく、日常生活の中で無理なく続けられる状態へ着地すること。それが、私の考えるケトジェニックの成功です。 |
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※本ページは医療行為を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は、かかりつけ医または管理栄養士に相談してください。